これまで色々なセミナーに100万円ほど費やしてきたけどこの本には敵わなかった

今度こそ何か変わるかもしれない。

そう思っていろんなセミナーに参加し、気づいたら3年間で100万円ほどは費やしていた。何千万円と自己投資に費やしてきた有名人もいるくらいだから、決して特別多いというわけではないのかもしれない。いやむしろ少ないくらいだと言われかねない。でも、20代前半にとって、一回で5万から10万かかるセミナー代は決して安くはない。

 

どのセミナーにしろ、学ぶことはいっぱいあった。何より幅広い世代のいろんな人と出会ったことは良かったし、いろんな生き方があるんだと知ることができた。

 

しかし、その後の人生に与えた影響で考えたら、この本には敵わないと思う。

 何かといえば D・カーネギー著の『人を動かす』だ。超有名でなかなかベタな選択になってしまったが、私にとってこの本はドンピシャだった。

 

セミナーに参加しているときは、その”場の力”ですごい勉強している気分になれる。お値段が高いものであればあるほどそれが強い。でも、いざ日常に戻ってみれば、頑張ってモチベーションを保とうにもどうしても日に日に弱くなっていく。

それで教わったことを日々の人間関係の中で試してみても、思っていたほどに案外効果はないものだ。セミナーでは、理想の状態を明確にイメージすべしとか、傾聴すれば誰でも心を開いてくれるというけれど、結局、学んだことを日常に生かそうにも空回りして終わるのがオチ。

 

でも、この本に出会ってから変わったのは、なにより気持ちがすーっと軽くなった。というのも、話がうまいから人から好かれる。とか、論理的で強い意見を言えるから人から信頼される。みたいな、「人間関係はこうである」というような知らず識らずのうちに築いていた常識から解放されたからだ。そうして、おもしろいくらい人間関係が変わった。

私自身、別に喋りが上手いわけでもなく、いつも聞き役であり、議論は苦手で、自分の意見を貫くというのはできない。

セミナーとかに熱心だった理由は、それではいかんということでいろいろ変わりたいと思っていたからだ。変わらなければと思ってあがいていた。そして結局、空回りするだけだった。

 

しかし、この本と出会ってからというもの、別に話がうまくなったわけでも、論理的で強い意見を言えるようになったわけでもない。それでも自然と周りの人は集まってきてくれて、慕ってくれるようになった。

それには「こうでなきゃいけない」という幻想との無意味な戦いに終止符を打ってくたこの本の影響は大きいし、その結果、自分に自信が持てるようになってきた。

 

このことをきっかけに、これをしなければ、あれをしなければという思いがよぎったら、ほんとうにそうだろうかとちょっと冷静になる必要があるのかもしれないと思うようになった。

そして、ほんとうに必要なものや、探しているものというのは実はもうすでに持っていたり、意外と身近なところにあるんじゃないかとも。

 

 

人を動かす 文庫版

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